テレビ朝日

ロンドンハーツ2005秋青木さやかパリコレへ驚異のウエスト○センチ減60日間耐えたのよSP

つまりは、ロンドンハーツはめちゃイケになりたかったのだ。
今回、ロンブー淳はロンドンハーツからパリコレに出すため、メンバーの中から青木さやかを抜擢する。青木さやかはパリコレのために、写真集発行の時以来の、いや以上の努力で体重を落とし、コレクションのために猛烈なトレーニングをする。そしてオーディションを受ける。そして奇跡的なダイエットを成功させた青木はオーディションに受かり、念願のパリコレに出る…しかし、実はこれはドッキリで、本当は青木は落ちている。行われるコレクションは同じデザイナーの服を借り、他のプロも手伝って作ったクオリティは本物のものだが、正式なコレクションではない。しかも青木が着る服はロンブー淳がデザインしたもの。それをロンブー淳は「ほぼパリコレクション」略して「ほぼコレ」と称して、最後に青木にドッキリを知らせる。とてもじゃないけど最後まで見れなかった。淳がどうドッキリを伝えるか、という所にロンドンハーツのスタッフの気概を見たかったが、結局それはデザイナーのフリをして白髪のかつらをつけ、ランウェイに登場、という旧態依然としたドッキリの方式そのもの、20年前のバラエティーを引きずったとても出来の悪いもので、チャンネルを変えた。もし、その後にびっくりするようなオチが隠されていたのだったら誰か知らせてほしい。正直あんなオチ(ドッキリの知らせ方)がゴールデンタイムに流されているということを信じたくないのだ。
芸人が何かを真剣にやり、その上でオチ(今回でいえばドッキリ)を持ってきて結果笑いで落とす、という方式はナイナイ岡村を中心にめちゃイケがよ〜くやるやり方で、それはもちろん専売特許というわけではないが、私の頭にはそれが鮮明に焼き付いている。ロンドンハーツがその方式をめちゃイケほどとっているかといえば、そうではないだろう。
だからこそ本当〜にちゃんっとめちゃイケの方式をなぞるか、それとも新しいオチを用意するか、大まかにロンドンハーツの制作スタッフに取れる選択肢は2つだったろう。で、結局なぞるほうをとったのだとしか私には見えなかった。だが、その選択は間違ってたし、さらに言うなら、なぞり方を間違えた。
芸人の力が無いと言っているわけではない。青木は合間のボケも含め、総じていいボケになっていたのに、それを生かす事ができなかったのはどう見てもミスだろう。ドッキリになどすべきではなかった。まったくの無駄なパッケージだった。