所作惚れ

昨夜は新宿末廣亭にて落語。主任は小三治小三治の演目は「青菜」。
他には「マキシム・ド・のんべえ」「替わり目」「化物使い」「馬のす」など。
寄席の良さは所作を楽しめるところだと思っている。扇子の使い方、手ぬぐいの使い方、酒の飲み方など、所作には一朝一夕では到達できない技術の粋を見ることが出来る。
その繊細な芸によって、寄席全体の空気が変わる。声の調子や話のまとめ方と同じほど所作は魅力的だ。今回の「青菜」で植木屋がお屋敷の旦那に勧められて、ガラスのコップで柳影(焼酎をみりんで割ったモノらしい)を飲む所作などは、惚れ惚れするほどすばらしい。満足して寄席を後にした。