podcastと落語の現状と問題点

別に批判したいわけじゃなくて、思っちゃったので書きますが。
その後一緒に行った人たちといろいろトークをしていく中でぽっどきゃすてぃんぐ落語の話が出て、久しぶりに聞いてみようかとさっき1つだけ聞いてみた。
http://www.podcastjuice.jp/rakugo/2006/05/24__3478.html
ただやはり首を傾げる部分がある。噺がどうのこうのというよりも、編集技術に問題があるのではないか。早い話が、ヘッドホンで聴くとうるさくて長時間聞けないのである。音量を下げればいいという話ではない。落語家の声質に対して正しく編集がされていない。

落語家ほど媒体に敏感な商売も無いはずだ。
自分の声や所作が、どこでどう客に伝わるのか。マイクはあるのか、ないのか。客は何人入っているのか。演る寄席の大きさはどれくらいか…などなど、円熟すればするほど、無数の条件と制約に合わせて、自分の噺をデザインする。
その芸こそが、落語だと思う。
音でしか聞けない落語のCDやポッドキャスティングはそれを考慮した上で制作されなければならない。なのでpodcastで自分の噺をする落語家は、音質に敏感にならなければおかしい。少なくとも1度は聞いてみるべきだ。自分で編集に口を出すのが無理なら、アドバイザーをつけるべきだ。
そこに問題意識を持っていくかどうかが、今後のpodcastと落語の動向に影響していくと思う。
podcastと落語の相性は申し分ないと思う。すごい可能性があると思っている。
ただ、出演している落語家と運営者が今のままで良いと思っているのであれば、それは違うと思う。