個人の強さ

ほぼ日、佐藤卓氏の連載、教授の連載、矢野顕子の連載と、相変わらず濃いトークが掲載されていて素晴らしいと思う。
やらしい話だけどインタビュー料とかどれくらいなんだろうか。


ほぼ日というメディアは社長であるところの糸井氏の個人メディアで、「パーソナル」であることが最大の魅力だと思う。
ほぼ日が会社になり、モノをたくさん売るようになり、組織として大きくモノやお金を動かすようになった今でも、糸井氏のその個人としての「強さ」が最大の武器であることに変わりはない。
スタッフや外注のアーティストが作っているコンテンツもたくさんあるとはいえ、それは糸井氏の「強さ」に対する返答であり、挑戦であるわけなので、発端は糸井氏自身に他ならない。
岡本太郎も、太陽の塔を作るとき、周囲から「万博のモニュメントにどうしてあまりに岡本太郎的なものをつくるのだ(どうしてもっとパブリックなものを意識しないのだ)」と批判を受けたとき、「何を言っているんだ。パーソナルなモノほど普遍的なんだ!」と言ったそうだが、確かにその個人としての「強さ」こそ、人が求めるモノであり、世界に浸食できる力なのだと思う。
その「強さ」とは何だろうか。文章で説明できるほど僕はそれを理解できていない。また、その「強さ」が本当に世界に必要なのかどうか、という疑問も、頭を離れない。